スロッターバイトとは?概要と当社の工具開発事例をご紹介
スロッターバイトとは、スロッター加工を行う際に用いる刃物のことを言います。
スロッター加工では様々な加工方法で溝削りができます。
今回のコラムではスロッターバイトの概要や使い方をご説明いたします。
更に、適切なスロッターバイトを選ぶ上でのポイントも解説いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。
スロッターバイトとは
スロッターバイトとは、スロッター加工を行う際に用いる刃物のことを言います。
スロッターバイトには、キー溝加工用や特殊ヘール溝加工用など様々な種類があります。
様々な種類がある理由としては、加工したい溝に合わせてスロッターバイトも適宜変更していく必要があるためです。
後半でもご説明いたしますが、スロッター加工には溝の形状に合わせた様々な加工方法があります。
加工したい溝はキー溝(長方形状)なのか、アリ溝(台形状)なのか等、どのような形状を加工するのかに合わせてスロッターバイトを選択していくことが重要です。
スロッターバイトの使い方
スロッターバイトは、スロッター盤と呼ばれる工作機械に付けて使います。
加工の流れとしては、スロッター盤のラム(台)に取り付けられたスロッターバイトが上下に往復運動をすることで、ワークに溝を削っていく仕組みとなっております。
また、スロッターバイトは上下の往復運動だけでなく、水平に往復運動して加工する場合もあります。
この場合はスロッター盤ではなく、形削り盤という工作機械を用いて行います。
適切なスロッターバイトを選ぶためには
スロッター盤でワークに溝を削る際に用いるスロッターバイトですが、加工したい溝の形状に合わせて選ぶことがポイントとなります。
スロッター加工で可能な溝削りはいくつかございます。
今回はその中から4点ほどご説明いたします。
スロッター加工で可能な溝削り①:インボリュート加工
インボリュート加工とは溝の断面が台形になっているインボリュートスプラインを加工する方法です。
ギアやハブ、シャフト、軸などで用いられる、加工しやすい方法です。
スロッター加工で可能な溝削り②:キー溝加工
キー溝加工は溝の断面が長方形状になっているキー溝を加工する方法です。
シャフトやギア、軸、プーリーなどに用いられる加工方法です。
スロッター加工で可能な溝削り③:スプライン加工
スプライン加工とは溝の断面が長方形状になっているスプラインを加工する方法です。
先述のキー溝と異なり、スプラインは複数の溝があります。
溝の数が多いことで大きな回転運動を伝えられるという特徴を持ちます。
スロッター加工で可能な溝削り④:テーパー加工
テーパー加工とは、内径のテーパーに沿って角度をつけながらキー溝を加工していく方法です。
被削材を回転しながら削っていき、徐々に実現したい形状にしていく加工方法となります。
このように様々な形状の溝削りを可能にするのがスロッター加工です。
また、加工によって外径・内径で削っていくのか、被削材の形状、サイズ等条件が変わっていることがわかります。
どのような形状の被削材を、どのように削っていくのかを整理し、その上で適切なスロッターバイトを選択、製造することが重要となります。
当社のスロッターバイト 工具開発事例をご紹介!
当社のスロッターバイト 工具開発事例をご紹介します。
i.キー溝加工用スロッターバイト
| こちらは、キー溝加工用スロッターバイトです。スロッター加工でキー溝を加工する専用工具となります。
刃物干渉を避けるため、首を長めに設定し、
>>詳しくはコチラ |
ⅱ.ハイスロウ付総型スロッターバイト
| こちらは、ハイスロウ付総型スロッターバイトです。外径がΦの特殊スプライン溝を仕上げる専用工具となります。
刃先の材質は、靭性を保ちながら硬度も上げられる粉末ハイスを採用しております。
>>詳しくはコチラ |
特殊工具の開発・製造のことなら、特殊超硬バイト 開発ラボまで!
今回のコラムでは適切なスロッターバイトを選ぶために、スロッターバイトの概要からスロッター加工の種類まで解説しました。
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