技術提案事例

チップに鏡面ラップ処理をすることで耐久性向上!

こちらは、通常のラップ処理では刃持ちが改善されなかったチップに対して、鏡面ラップ処理をすることで耐久性の向上及びコスト削減につながった技術提案事例です。

通常のラップ処理では刃持ちが改善されず...。

今回のお客様は、元々市販のチップをそのまま使用されているとのことでした。ただ、チップの刃持ちをより良くしたいとのことで、他社にラップ処理をお願いしていたとのことです。しかし通常のラップ処理では刃持ちの改善が見れなかったため、ビットにご相談をいただきました。

 

お客様は、刃持ちを良くすることと、工具コストを低減することにお困りでした。刃の持ちを良くすることで、工具交換コストを低減することができます。しかしお客様のチップは刃持ちがあまり良くないため、常に新しい刃物をストックする必要があったとのことです。

 

そのため、チップの刃持ちを通常のラップ処理以外の方法で改善したいとのことでした。

鏡面ラップ処理をTiNコートの前に行うことをご提案!

そこでビットでは、まずお客様の工具状況をお伺いしました。すると、コーティングの種類がTiNコートであることがわかりました。

 

そのため当社では、TiNコートの前に鏡面ラップ処理をすることをご提案いたしました。具体的には、当社使用メディアのうち、多くの材質に対応できる砥粒径4~5μmのSP-30Dで仕上げました。

 

その結果、コーティング表面が滑らかになり、刃持ちが改善したため、耐久性の向上につながりました。また、工具交換コストも削減されたため、コスト低減にもつながりました。

Point

工具の刃持ちが改善されると、新しい刃物を多くストックしておく必要がなくなります。また、鏡面ラップ処理を行ってコーティングの乗りが良くなり、工具表面が滑らかになると、無駄に切削抵抗がかかることがなくなります。当社では、お客様のご要望に沿って様々な工具提案をしておりますが、こちらの鏡面ラップ処理に関しては多くのお客様からご好評をいただいております。