技術提案事例

超硬工具への鏡面仕上げで、欠け抑制&工具の長寿命化を実現!

こちらは、高硬度の超硬を使用しているものの、その副作用としてチッピングが頻発してしまい、困っているというご相談に対して、チップを鏡面仕上げ&全数目視検査をすることで、欠け抑制&工具の長寿命化を実現した技術提案事例です。

硬度が高い副作用!チッピングが頻発してしまう……

お客様からは、硬度の高い製品の加工を行うため、高硬度の超硬を使用しているものの、その副作用としてチッピングが頻発してしまい、困っているとのことでご相談をいただきました。

 

硬度の高い材料は、ガラスのように、硬い半面で脆く欠けやすいという特性を持っています。硬いワークを加工するためには、それよりも硬い工具が必要にはなりますが、欠けてしまっては加工することもできないため、欠け防止機能を付与することが求められます。

チップを鏡面仕上げ&全数目視検査をすることで、欠け抑制&工具の長寿命化を実現!

硬くて脆い、いわゆる硬脆材料の工具の欠けを最小限にするには、工具内の組織の結合を強くする必要があります。

 

そこで当社では、チップを鏡面仕上げして、Ra0.015以下で表面性状を均一化することをご提案いたしました。

鏡面仕上げの具合を正確に把握するために、鏡面仕上げ後にはデジタルマイクロスコープによる1本1本の外観検査も通すことで、表面性状の具合を目視でも確認して、最終的にお客様にお届けするようにいたしました。

Point

チップ表面を鏡面仕上げするだけでも、工具の欠けを抑制することにつながります。しかし鏡面仕上げを行う設備を保有していない工具メーカーも多く、工具材で解決しようと試みているケースも多く見られます。

特殊超硬バイト 開発ラボでは、鏡面仕上げ装置を保有しており、お客様に高品質で長期間にわたってお使いいただける高精度超硬バイトをお届けしております。工具の長寿命化でお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。