株式会社 ビット刃物装着時の困りごとを改善し、寸法の安定化を実現！
こちらは、スロッターバイトでワークの加工をする際に、ホルダーにバイトがうまく入らないため、無理な段取りを行い、結果として寸法不安定だったものを段取り改善することで寸法の安定化を実現した技術提案事例です。
段取りの都度、無理に押し込まないと装着できない・・・
お客様では、バイトを使用しワークを加工するために、段取りの都度、この作業を行うのですが、ホルダーにバイトがうまく入らない理由がわからずに悩んでおられました。
特に、人によって上手くできたときとそうでないときの製品品質（寸法）にばらつきが生じるため、無理な作業をなくしたいと相談に来られました。
ホルダーとバイトの干渉ポイントを徹底して洗い出し、段取り時の無理をなくした！
お客様よりバイトとホルダーをお預かりし、なぜ装着し難い原因を調査しました。それぞれの形状を確認すると、①バイトの角がピン角で挿入時干渉しやすい ②ホルダーの突入口が角窓で逃げがない ことがわかりました。
そこで、①ピン角にC面を付与、すべての角に0.1の傾斜をつけました。さらに②突入口には装着のための逃げを設けました。これにより、ホルダーにバイトがスムーズに入るようになり、段取り時のばらつきがなくなることで、お客様のワークの加工寸法を安定させることが出来ました。
Point
バイトの形状変更で段取り作業が大幅に改善、寸法まで安定したとお客様からも喜びの声を頂くことが出来ました。
特殊超硬バイト 開発ラボでは、超硬バイトの加工を得意としておりますが、角物工具以外にも丸物工具の製造にも問題なく対応しております。長期間にわたって加工品質を安定させるためには、工具の製造品質を向上させることが最も大切な要素と言えます。当社では、お客様の加工状況を詳細にお伺いして、確実にお困りごとの原因を特定し、高い安定精度で加工をすることができる特殊超硬工具をお届けいたします。