技術提案事例

工具の加工方向と研磨目を同じ方向にすることで刃先の切れ味&耐久性向上!

こちらは、刃先に欠けが発生してしまう再研磨工具に対して、工具の加工方向と研磨目を同じ方向にするようにしたことで、工具刃先の切れ味や耐久性が向上した技術提案事例です。

旋盤加工用突っ切りバイトの再研磨品なのに、すぐに刃先が欠けてしまう...

今回のお客様は、旋盤加工の突っ切りバイトで再研磨品を使用するとすぐに刃先が欠けてしまうと相談に来られました。

 

新規バイトと再研磨品の寿命に差異があり、在庫管理が難しい、段取り替えが増え再研磨も増えるため、コストもかかるという悩みをお持ちでした。

工具の加工方向と研磨目を同じ方向にするようにご提案!

そこで、相談に来られたお客様のバイトを拝見させて頂くと、加工方法とバイトの研磨目が一致していないことが分かりました。

 

研磨目と加工方向が違う場合、切削時の負荷が研磨目に干渉するように掛かります。それにより、再研磨後に寿命が短くなっていると判明しました。

 

加工方法と研磨目を合わせるため、研磨方向を横から縦に変更し、切削性も耐久力も向上しました。

Point

同じ形状に再研磨で仕上げれば、同じ切削性と耐久力が得られるわけではありません。大切なことは、用途に合わせた形状と表面性状を持っている事です。この場合、形状は良いが表面が変化していたという事例です。

耐久力の向上は、と大幅な耐力向上で新規バイトを使った場合に相違ない性能まで引き上げることが出来ました。