旋盤用センターヘッドをハイスから超硬にすることで長寿命化!
こちらは、旋盤用のセンターヘッドの寿命が短いため、材質をハイスから超硬にしたいとご要望をいただき、当社から精密な管理公差の追加を提案し、精密加工を行うことで、長寿命の超硬工具の製造に成功した技術提案事例です。
旋盤用のセンターヘッドの寿命が短いため、材質を超硬にしたい...
今回のお客様は、現在使用中の旋盤用のセンターヘッドの寿命が短いため、これを材質変更し(もとはハイス)超硬にしたいとの相談でした。
また、一般に販売されているセンターヘッドを参考に自社制作したが、これに合う専用ホルダーもないため、実際の加工に使用できませんでした。
精密な管理公差の追加をご提案&精密加工を実施!
そこで、お客様が使用されている現行の旋盤用センターヘッドをお借りし、超硬にした場合の問題点を社内で協議しました。
そこで、テーパー部を測り11°(ホルダーとセンターヘッド併せこむため)に精密な管理公差を追加することを提案しました。
元は°単位で管理していたものを ±5’ で精密加工を施すことで実現しました。
Point
これらの嵌め合い公差の合わせこみによって、センターヘッドがホルダーから抜けることがなくなりました。
そして、当初の目的であったハイスから超硬への材料変更が実現し、超硬の持つ強度によって寿命を大幅に伸ばすことに成功しました。