技術提案事例

根元から破断していたスピンドルシャフトは、公差幅を小さくし、一定のRにすることで長寿命化!

こちらは、スピンドルの差替軸(シャフト)が根元から破断していたトラブルに対して、公差幅を小さくし、一定のRにすることで負荷を分散し、長寿命化に成功した技術提案事例です。

スピンドルの差替軸(シャフト)が根元から破断してしまう...

今回のお客様は、スピンドルの差替軸(シャフト)が根元から破断してしまうという課題に直面していらっしゃいました。

 

加工設備の軸部分ですから、破断により生産の中断,ライン停止の発生で苦労されており、この再発防止のために形状の相談に来られました。

公差幅を小さくし、一定のRにすることで負荷の分散!

そこで、当社は、根元から破断した現物から、応力が隅Rに集中していると判断しました。確認すると、図面指示上R0.3 に対し、部分的にR0.2になっておりました。

もともとの製作図面には公差の指示がなく、この不均一なRが大きな負荷を発生させていたため、公差幅を小さくし(一般公差 ⇒ ±0.05 と指示公差を追加)一定のRにすることで負荷の分散を提案しています。

Point

負荷分散を行うことにより、加工時にクイルが破断することが無くなりました。これによって、お客様の稼働率が向上し、交換用のスペア部品も最小限に抑えられ、コスト削減にも貢献することが出来ました。