技術提案事例

総型刃物で発生してしまったバリ、その除去工数をゼロに!

こちらは、総型バイトでワークの加工をした際に、きまった傾斜部にバリが発生してしまうため、バリ取りで工数が増えてしまうというお悩みに、刃物の形状変更でバリ発生を改善した技術提案事例です。

新品のバイトで切削をしても、きまった場所にバリが出てしまう・・・

お客様では、総型バイトを使用しワークを加工するたびに、決まった箇所にバリが発生するために、都度、バリ取りを実施しなければならず、この工数を削減をしたいと弊社に相談に来られました。

総型であれば、ワークの仕上がり形状を一発加工出来ることが強みなのですが、その実現が出来ておりませんでした。

バイトの逃げ角を切削条件と形状に合わせて最適化、バリの残らない仕上がりに!

お客様よりバイトをお預かりました。毎回バリ取りをされているということでしたので、バイトの形状に問題があると考え、切削条件と比較し、バリが残る要因を徹底調査しました。

すると、ワークに設計変更があったことがわかりました。ワーク形状に対しては正しく型取られていたのですが、形状変更後の逃げ角が小さくなることで切削抵抗が大きくなり、切れ味が落ちバリを発生させていました。この不十分な「逃げ角」を原因と考え、現状2°を倍の4°まで引き上げました。これによって、切れ味が上がり、バリの発生がなくなり工数削減となりました!

Point

バリが発生しなくなることで、工数が削減され総型本来の良さが引き出されたとお客様からも喜びの声を頂くことが出来ました。

特殊超硬バイト 開発ラボでは、超硬バイトの加工を得意としておりますが、角物工具以外にも丸物工具の製造にも問題なく対応しております。長期間にわたって加工品質を安定させるためには、工具の製造品質を向上させることが最も大切な要素と言えます。当社では、お客様の加工状況を詳細にお伺いして、確実にお困りごとの原因を特定し、高い安定精度で加工をすることができる特殊超硬工具をお届けいたします。