製品の加工は問題ないのに、完成品にはキズがある...加工終了後の「もったいない」事象を解決!
こちらは、仕上げに用いられるラップリングバイト(R用ネジ)にて発生していた事例です。製品の加工は指定のR形状に仕上がるのですが、別の箇所にキズが残ってしまう。仕上げた後に残るキズのため、それまでの工程での作業を無駄にしてしまっていました。このキズ不具合を改善した技術提案事例です。
製品の加工時に刃物のどこかが干渉し、製品が傷ついてしまう・・・
お客様では、ラップリングバイトでの製品の加工時に、刃物の首部が製品と干渉してしまいキズが残ってしまうと悩まれていました。
加工面には問題がないのに、製品が使用できなくなってしまう、この「もったいない」状況を解決したいと相談に来られました。
干渉箇所を突き止めて、形状を最適化し刃物との衝突を回避!加工後にキズの無い、綺麗な製品に!!
お客様より刃物をお預かりし、干渉しているであろう箇所を一緒に検証致しました。
製品の加工を行う刃先周辺には異常がなかったため、製品についた傷から干渉箇所を推測することから始めました。
すると刃先とシャンクをつなぐ、首部のうち、継ぎ手となる角部が衝突していることが分かりました。
さっそく、追加工を提案し、干渉していた角部にC面加工を行ったところ、首部と製品の干渉がなくなり、キズ不良がゼロを実現しました!
Point
なかなか改善せずに悩まれていたキズ不良がなくなり、不具合による廃棄コストが削減されたと刃物の形状変更の効果を実感されていました。その後も継続して注文を頂くことが出来ており、弊社としても「品質」対策の効果の大きさを実感しております。