技術提案事例

ロウ付けバイトのスローアウェイチップ化によるカンコツ作業からの脱却

こちらは、ベテラン社員の退職に伴い刃物への特殊な溝追加を社内で行える人材がいなくなるというご相談に対して、ロウ付けバイトからスローアウェイチップへの変更による、カンコツ作業からの脱却を実現した技術提案事例です。

ベテラン社員の退職に伴い、刃物への特殊な溝追加を社内で行える人材がいなくなる...

お客様から、「技能伝承」にてご相談を頂きました。悩まれていたのは、ベテラン社員の退職に伴い、刃物(バイト)への特殊な溝追加を社内で行える人材がいなくなることでした。

「刃物を手で研ぐ事」は出来ても、μmの公差で管理する事が難しく、旧来からある仕事の加工品質が維持出来なくなってしまうと弊社に来社されました。

ロウ付けバイトからスローアウェイチップへの変更による、カンコツ作業からの脱却!

そこで、弊社からはカンコツ作業からの脱却のため、ロウ付けバイトからスローアウェイチップへの変更を提案しました。この実現のため、

 

①特殊サイズのバイトの代替手段となるよう、刃先の大きいチップを選定し、追加工形状を設計
②特殊チップに合わせた専用バイトホルダーの設計

 

これにより、従来ロウ付けバイトでないと出来なかった加工形状を、標準化されたチップの追加工で対応できるようになりました。

Point

スローアウェイチップ化により、メーカーからの母材調達が可能になり、弊社で設計した図面により、お客様が持っていたカンコツ作業のノウハウが数値化され、技術伝承の課題を解決することが出来ました。