スローアウェイチップのメリットとデメリット
スローアウェイチップは、削る刃のことですが、たくさんのメリットとデメリットがあります。
一番のメリットはコストパフォーマンスの高さです。
スローアウェイチップは、再研磨する必要もなく、削る角が多いということです。
その他にも、たくさんのメリットがございます。
一方、デメリットもあります…
今回は、スローアウェイチップのメリットデメリットについてわかりやすく解説します!
スローアウェイチップとは?
スローアウェイチップは、刃の役割を担い、取り付け、取り外しが簡単な工具です。
スローアウェイチップには、様々な形状のものがあり、それぞれと特徴的な性質があります。
スローアウェイチップの形状と強度の関係ですが、切れ刃の強度は刃先角が小さいほど弱く、一方、刃先角が大きいほど強度が強くなります。
スローアウェイチップのメリットとは?
スローアウェイチップのメリットは6つあります。
①種類の豊富さ
②操作が容易で取り外しが可能
③複数のコーナーの使用が可能
④再研磨の手間いらず
⑤低コスト
1つずつ詳しくご説明していきます。
①種類の豊富さ
スローアウェイチップは種類がたくさんありますので、実際にどのスローアウェイチップが適しているか確認する際に短時間で試すことが可能です。
スローアウェイチップの種類に関しては以下の通りです。
スローアウェイチップの主な形状
・円形
・正方形
・ひし形
・等辺不等角六角形
・正三角形
②操作が容易で取り外しが可能
スローアウェイチップは、NC旋盤加工やマシニング加工やフライス加工で多く用いられます。
スローアウェイチップの取り付けは非常に簡単にでき、特別求められるスキルなどございません。
③複数のコーナーの使用が可能
スローアウェイチップは、角が多くあるので、使いつぶした角以外の場所を使用することができます。そのため、1つのスローアウェイチップで多くの加工をすることが可能になります。
④再研磨の手間の必要なし
スローアウェイチップは、再研磨をすることなく取り外し、新しいものと取り替えるため再研磨の必要がありません。
⑤低コスト
工作物を削る先端部分のスローアウェイチップは、ネジなどで固定されていますが、取り換えられる構造になっております。なので、装置全体を取り替える作業が必要にならないため、材料費を大幅削減できます。
スローアウェイチップのデメリットとは?
スローアウェイチップのデメリットは4つあります。
①小径の穴(Φ5ミリ以下)のボーリング加工ができない
②バイト(1ミリ)と比較すると、深い切り込み(0.1ミリ)ができない
③取り外しが可能だが、誤差が生じやすい
④衝撃に弱い
①小径の穴(Φ5ミリ以下)のボーリング加工ができない
小径の穴がΦ5ミリ以下だとスローアウェイチップの大きさにより加工することができません。
②バイト(1ミリ)と比較すると、深い切り込み(0.1ミリ)ができない
フライス加工において、フルバックのバイトでは1ミリの深い切り込みをすることが可能ですが、フルバックのスローアウェイチップでは、0.1ミリ程度の切り込みしかできません。
③取り外し可能だが、誤差が生じやすい
メリットでもご説明したように、スローアウェイチップを取り外しすることは可能ですが、機械の操作ではなく、人間の操作なので取り付ける際にわずかな誤差が生じてしまう可能性があります。
④衝撃に弱い
スローアウェイチップは硬さにおいては問題ないですが、脆いという弱点もあります。
そのため、瞬間的な衝撃が加わるような加工においては、向いていません。
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今回は、スローアウェイチップについてご紹介しました。
スローアウェイチップは、刃の役割を担い、取り付け、取り外しが簡単な部品で、様々な形状のものがあり、それぞれと特徴的な性質があります。
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