技術コラム

ブレードとは?概要から用途、当社の事例までご紹介!

    ブレードとは、荒加工や面取り加工など様々な加工を行う際に用いることができる、工具に付ける刃のことです。

     

    ブレードは多様な加工に対応することができ、用途に合わせた仕様で製作することがポイントとなります。

    今回はブレードの概要から用途と製作ポイント、使用時のよくあるお悩みについて解説します。

    コラム後半では当社の事例もご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

    ブレードとは

    47.セレーション付きハイスブレード1

     

    ブレードとは、荒加工や面取り加工など様々な加工を行う際に用いることができる、工具に付ける刃のことです。

    英語では「blade」と書きます。

    ブレードは、専用ホルダーに差し込んで、フライス盤等を用いて加工することができます。

     

    似ているものとして切断刃がありますが、切断刃は「切断する刃」、ブレードは「工具回転により加工を行う刃」になります。

    ブレードは単体で用いるのではなく、治具に付けて使用します。

     

    ブレードの用途と最適な加工をするために

    面取りブレード

     

    ブレードは、荒加工、センターリング、面取り加工など多様な加工に対応することができます。

     

    あらゆる加工に対応できるからこそ、加工方法に合わせてブレードの仕様も変えていくことが重要となります。

     

     

    例えば、面取り加工で用いるブレードの場合、より高品質かつ工具の寿命化を実現させるために「切粉溜まりをつくらない」仕様にすることがポイントとなります。

     

    面取りは機械加工の後工程として、角部分を切削していく加工です。

    金属を切削すると「切粉」が発生します。この時、切粉が工具に巻き付いたり、詰まってしまうと製品の品質を下げてしまったり、工具を痛めてしまうことにつながります。

     

    このような場合は、ブレードに3次元ブレーカーを付けることで切粉の排出性を向上させることができます。

    結果として切粉溜まりを防ぎ、製品品質の向上や工具の寿命化につなげることができます。

     

    このように、あらゆる加工に対応できるブレーカーだからこそ、各加工の特徴や課題を理解した製作が重要となっていきます。

     

     

    ブレードの使用時によくあるお悩み・ご質問

    面取りブレード

     

    ここではブレード使用時によくあるお悩みやご質問について解説いたします。

     

    よくあるお悩み・ご質問①:超硬製のブレードを使用しているが欠けてしまう

    被削材によって、超硬が欠けてしまうという問題が発生する恐れがあります。

    その際は、超硬ではなくハイス製のブレードにて対応する必要があります。

     

    また、工具の回転が上がらない場合も同様に、ハイス製に変更することで解消することがあります。

     

    >>上記に関するよくある質問と回答はこちら【ブレード:Q2】

     

     

    よくあるお悩み・ご質問②:ブレード製作においてロウ付は可能か知りたい

    当社ではロウ付ブレードの製作も可能です。

     

    当社では過去に、超硬ロウ付センタリングブレードを製作いたしました。

    超硬ロウ付センタリングブレード

     

    先端に5ミリ厚の三角の超硬をシャンク挟み込みでロウ付し、剛性アップしております。

     

    >>【事例】超硬ロウ付センタリングブレード

     

    このように、ブレード製作でのロウ付は可能です。

    当社は高精度ロウ付を可能とする技術力、設備がございますので、ご検討されている方はご相談ください。

     

    >>当社のロウ付サービス詳細はこちら

     

    >>上記に関するよくある質問と回答はこちら【ブレード:Q1】

     

     

    当社のブレード 工具開発事例をご紹介!

    当社のブレード 工具開発事例をご紹介します。

    i.面取りブレード

    こちらは、山形形状の3次元ブレーカー付面取りバイトです。

     

    ブレーカーを山型にすることにより、切粉を外に排出し、切粉溜まりをつくらないような仕様となっております。

     

    >>詳しくはコチラ

    ⅱ.超硬ブレード

    こちらは、横型フライス盤にて平フライス加工で使用する刃物です。

    面を切削する際に、切り屑を分断する機能(ニック)を付与していた複雑形状の超硬ブレードとなります。

     

    >>詳しくはコチラ

    ⅲ.多刃ブレード

    多刃ブレード

    こちらは、5か所の寸法が異なる溝を同時に加工する多数の刃を持ったブレードです。

     

    ワークの溝を5か所同時に加工するため、それぞれの溝に合わせ大小5つの刃を施しています。

    また、更に高精度に仕上げるための工夫と切り粉はけ機能を追加しております。

     

    >>詳しくはコチラ

    ⅳ.超硬ブレード

    切断カッター

    こちらは、多点の座標値で形を生成した、複雑形状のオール超硬の総型ブレードです。

    300ヶ所以上にも及ぶ、点と点を座標値で結び、不均一な扇型を実現しております。

     

    >>詳しくはコチラ

    >>もっとブレード 工具開発事例を見るにはこちら

    特殊工具の開発・製造のことなら、特殊超硬バイト 開発ラボまで!

    今回は、切断刃についてご紹介しました。

    特殊超硬バイト 開発ラボでは、総型バイトにつきましても数々の実績があります。

    お困りの場合は、ぜひ、ご連絡ください。

    特殊超硬バイト 開発ラボでは、高品質工具、複雑形状、長寿命な「きれもの」づくり、そして「まごころ」をこめて1つ1つ丁寧に特殊バイトを製造・開発してきました。

    創業60年の歴史と経験から得られる実績と高い技術力を有しています。

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