技術コラム

デジタルプロファイル研削盤とは?

    デジタルプロファイル研削盤 DPG-150

     

    デジタルプロファイル研削盤って、聞いたことがありますか?

    それは、CCDカメラを通して、4Kモニターに映された加工物を見ながら加工をするプロファイル研削盤です。

     

    今までのプロファイル研削盤は、ミラーやレンズを通して、投影機に映していました。

    機械的な構成としてはレンズやミラーなどの部品が無くなり、投影機からモニターへと移行したことで、上部がコンパクトになった印象です。

    今回、画面がタッチパネルになったことで、ルーペやレンズによる固定された倍率から、スマホのように拡大縮小が簡単にできる仕様になっています。

    画期的なのは、機上でのエッジ計測が可能になったことです。投影図合わせだけでなく、画像測定器のように、寸法、ピッチ、角度、Rなどが、実寸値で簡単に測れるようになりました。

    これにより自動加工&自動計測の新たな加工方法が実現します。

     

    今回は、従来のプロファイル研削盤と何が違うのか、また、デジタルプロファイル研削盤ならではの特徴を具体的に紹介します!!

    従来のプロファイル研削盤との違い

    デジタルプロファイル研削盤 DPG-150

     

    今までのプロファイル研削盤では作業者の目視による、投影図での線合わせが、精度を出すうえで重要な要素となっていました。

    それは、単にチャート線に合わせればよいというだけではなく、全体の形状のバランスや投影図の線の太さも加味して、狙いの寸法に仕上げるからです。これはまさに作業者の見る、目視力で精度が左右されます。作業者の熟練度により、同じチャート線に合わせても、2~5μmの測定誤差が出ます。精密な加工製品になりますと、この誤差は致命的なものとなります。すなわち、加工精度も作業者の目視力により、熟練度により、バラツキが生まれます。

     

    これを解決できるのが、今回ご紹介するデジタルプロファイル研削盤です。

    プロファイル研削盤技術者の熟練度合い

    機械を取り扱う上で、重要なのは技術者の技術レベルです。

    機械が古いほど技術者の腕が試される、そんな先輩たちの時代があったのではないでしょうか。

    最近におきましては、機械やCNCの進化により、難しいとされていた加工もできるようになってきました。

    故に技術者においては、機械操作の知識を勉強すれば、ある程度のレベルの加工ができます。

    プロファイル研削盤の利点は、機外で測定しながら加工を進める他の研削盤とは違い、目視で確認しながら機上で狙いの寸法に加工ができることです。

    つまりプロファイル研削盤では、目視で確認するからこそ、目視で寸法を仕上げる「見る能力」が重要になってきます。

     

    高精度プロファイル研削加工サービス

     

    同じ加工線上に加工するにしても、それぞれの作業者の目視能力の違いにより、精度がμm代で変化します。

    プロファイル研削盤は基本的に、加工物を20倍~50倍に拡大した投影図で目視加工を行っているため、精度は元々だしやすいですが、細部詳細まで見ると作業者によって見え方が違うため、R形状の微妙な凹凸加減やチャート線との誤差があり、より高精度な製品をつくる場合におきましては、この目視能力の熟練度がネックとなります。

    プロファイル研削盤では、特に「線にいかに合わせられるか」がカギとなります。

     

    そんな技術を磨きながら、プロファイル研削盤の技術者は熟練度を増してきました。

    プロファイル研削盤の進化

    プロファイル研削盤のメーカーも機械をつくる技術を日々進化させ、今回、このデジタルプロファイル研削盤をリリースしました。

    世の中のデジタル化の潮流が次々と発展し、われわれ研削盤技術者の身近なところまでやってきたわけです。

    このデジタルプロファイル研削盤では、先ほど述べた「線にいかに合わせられるか」という技術者の能力を軽減するための自動計測による自動補正加工機能があり、無人加工の実現や技術者の能力不足を補う機能がついているため、初心者でも比較的に効率よく、そして高精度に加工しやすい設備となっています。

     

    デジタルプロファイル研削盤 DPG-150

     

    しかしながら、本当に良いものをつくるうえでは、正確な測定もそうですが、技術者による加工品の出来ばえの製品判断能力は欠かせません。

    つまり、知識と加工技術の研鑽を積み、熟練の技術者の真価が問われるわけです。

    機械も進化してレベルの高い加工が可能となりますが、その機械の真価を引き出せるかどうかは、やはり技術者次第となるわけです。

    私たちは機械の進化と同時に、自身の技術の真価に結び付けなければなりません。

    加工の事例をご紹介!

    当社のロウ付バイトの工具事例を一部をご紹介します。

    i.2段ブレーカー付き超硬ロウ付外径総型バイト

    2段ブレーカー付き 超硬ロウ付け外径総型バイト

    こちらは、K10製の超硬ロウ付け外径総型バイトです。

    写真のように、お客様の製品形状に合わせ(総型)、非常に特殊な形状をしております。

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    ⅱ.超硬ロウ付フルR溝入れバイト

    超硬ロウ付フルR溝入れバイト

    こちらは、超硬製のロウ付けフルR溝入れバイトです。正確な溝入れを行うため、高精度なR形状を先端に付加し、良好な切削を可能にしています。また、傷んだ刃先は再研磨が可能な長寿命設計です。

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    ⅲ.切断刃

    切断刃

    こちらは、のこぎり形状に等ピッチで刃を付けている切断刃です。

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    ⅳ.超硬ローラーダイス

    超硬ローラーダイス

    こちらは、2個1SETで、材料をローラーの形状に転写させて引き抜きます。鏡面仕上げ・・・・

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    ⅳ.ワイヤー線用アウトプットガイド小径タイプ

    ワイヤー線用アウトプットガイド小径タイプ

    こちらは、ワイヤー線を通す際に使用されるローラーです。スプリング加工機などで多く使用されています。小径の2枚セットタイプで・・・・・・

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    当社のプロファイル研削盤の設備をご紹介!

    当社のプロファイル研削盤の一部をご紹介します。

     

    アマダマシナリー DPG 150

    デジタルプロファイル研削盤 DPG-150

    この研削盤では機上でデジタル測定が可能で、プロジェクター内で加工後の細かいところまで完成形状との誤差を測定し、・・・・・・・・・

     

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    アマダマシナリー GLS 150GL

    GLS 150GL プロファイル研削盤

    特殊超硬バイト 開発ラボでの、こちらのCNCプロファイルグラインダー  GLS 150GLを用いて、機械に測定用の投影機が付いている・・・・・・・・・

     

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    特殊工具の開発・製造のことなら、特殊超硬バイト 開発ラボまで!

    今回は、プロファイル研削についてご紹介しました。
    プロファイル研削とは、精密な金型部品加工に適している加工方法の1つで、高精度が求められる加工のことです。また、弊社では、機械に測定用の投影機が付いている非常に細かいレベルの作業を行うことが可能なプロファイル研削盤を導入しております。

    特殊超硬バイト 開発ラボでは、高品質工具、複雑形状、長寿命な「きれもの」づくり、そして「まごころ」をこめて1つ1つ丁寧に特殊バイトを製造・開発してきました。創業60年の歴史と経験から得られる実績と高い技術力を有しています。

    ロウ付バイト・総型バイト、成型バイト・溝入れ丸バイト、スロッターバイト、ヘール加工バイト、スローアウェイチップ、成型チップ・総型チップ、特殊スローアウェイチップ、ハイススローアウェイチップ、カッター刃・切断刃、粉砕刃・固定刃・回転刃、パンチ・ダイス・スリッター、ロール・センタレスブレード、コイリングピン・ワイヤー線ガイド、接点・電極・耐磨耗部品 など幅広く対応、記載がないご依頼も柔軟に対応いたします。

    「どこに工具製作を頼んだらいいかわからない」
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    「対応可能な会社が見つからず困っている」

    上記のようなお悩みをお持ちの方は是非当社に一度ご相談ください。