技術コラム

プロファイル研削とは?

     

     

    プロファイル研削盤が、どのような加工が可能なのか、ご存知でしょうか。

     

    弊社では、機械に測定用の投影機が付いている非常に細かいレベルの作業を行うことが可能なプロファイル研削盤を導入しております。

     

    なので、今回はプロファイル研削がどのような加工方法なのか、

    また、プロファイル研削におけるメリットとデメリットを具体的に紹介します!!

     

    プロファイル研削とは?

    プロファイル研削とは、精密な金型部品加工に適している加工方法の1つで、高精度が求められる加工のことです。

    プロファイル研削は、ミクロン単位レベルの非常に細かく研削するため、チャートと呼ばれる投影図に、製品形状をおよそ数十倍に拡大し描き、研削盤の投影機にワークの像を正確に映し出して、倣い研磨を行っていきます。

    そして、対象物と製品図を重ね合わせて、その型に沿って手動やNC機能を用いて、ワークの外形を砥石でなぞるように加工していきます。

     

    プロファイル研削が適している条件は以下の3つです

     

    ・小物で複雑な形状をしている条件

    ・ミクロン単位の精度を必要とする条件

    ・細溝・狭ピッチ・極小等の金属部品の条件

    プロファイル研削盤とは?

    プロファイル研削盤は影のように写し出して、それに沿って研削を行っていましたが、今現在、CCDカメラの発達により、カラー画像の研削盤も存在しており、研削の正確さだけでなく精度の高い機上計測や自動補正もできる機械もあります。

    プロファイル研削のメリット

    プロファイル研削のメリットが2つあります。

     

    1つ目は投影機で拡大された加工物を確認しながら加工できるので、少ない取りシロにも対応できる点です。

    2つ目は、プロファイル研削で求められる精度ですが、寸法精度や面粗さはもちろん、幾何公差ではほとんどの幾何公差に対応することができる点です。

    プロファイル研削のデメリット

    プロファイル研削のデメリットが2つあります。

     

    1つ目は、工作物が大きすぎると加工することができない点です。

    2つ目は、大量生産が難しく、工数が非常にかかる加工方法である点です。

    大量生産が苦手である理由は、作業員が1つずつ投影機で位置固定しながら作業することが求められ、自動化することが難しいからです。

    導入マシンのご紹介

     

    CNCプロファイルグラインダー GLS 150GLでは、機械に測定用の投影機が付いている非常に細かいレベルの作業を行うことができます。この装置では、取り代の少ないワークでさえも、研磨することが可能で、形状が複雑な円筒研磨も対応することができます。

     

    弊社のほとんどのプロファイル研削盤は、湿式仕様になっており、研削液を添付しながら加工することにより、

    仕上げ面の面精度を向上させることができます。また、加工においては 1 つ 1 つ、人間の目で確認しながら、細かく研磨をしていきます。

    弊社では 8台のプロファイル研削盤を導入しており、お客さまからの依頼に応じて、様々な要望の形状、精度に対して対応いたします。

     

    当社のプロファイル研削加工の事例をご紹介!

    当社のロウ付バイトの工具事例を一部をご紹介します。

    i.2段ブレーカー付き超硬ロウ付外径総型バイト

    2段ブレーカー付き 超硬ロウ付け外径総型バイト

    こちらは、K10製の超硬ロウ付け外径総型バイトです。

    写真のように、お客様の製品形状に合わせ(総型)、非常に特殊な形状をしております。

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    ⅱ.超硬ロウ付フルR溝入れバイト

    超硬ロウ付フルR溝入れバイト

    こちらは、超硬製のロウ付けフルR溝入れバイトです。正確な溝入れを行うため、高精度なR形状を先端に付加し、良好な切削を可能にしています。また、傷んだ刃先は再研磨が可能な長寿命設計です。

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    ⅲ.切断刃

    切断刃

    こちらは、のこぎり形状に等ピッチで刃を付けている切断刃です。

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    ⅳ.超硬ローラーダイス

    超硬ローラーダイス

    こちらは、2個1SETで、材料をローラーの形状に転写させて引き抜きます。鏡面仕上げ・・・・

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    ⅳ.ワイヤー線用アウトプットガイド小径タイプ

    ワイヤー線用アウトプットガイド小径タイプ

    こちらは、ワイヤー線を通す際に使用されるローラーです。スプリング加工機などで多く使用されています。小径の2枚セットタイプで・・・・・・

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    当社のプロファイル研削盤の設備をご紹介!

    当社のプロファイル研削盤の一部をご紹介します。

    アマダマシナリー GLS 150GL

    GLS 150GL プロファイル研削盤

    特殊超硬バイト 開発ラボでの、こちらのCNCプロファイルグラインダー  GLS 150GLを用いて、機械に測定用の投影機が付いている・・・・・・・・・

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    アマダマシナリー DPG 150

    デジタルプロファイル研削盤 DPG-150

    デジタルプロファイル研削盤とは?

     

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    特殊工具の開発・製造のことなら、特殊超硬バイト 開発ラボまで!

    今回は、プロファイル研削についてご紹介しました。
    プロファイル研削とは、精密な金型部品加工に適している加工方法の1つで、高精度が求められる加工のことです。また、弊社では、機械に測定用の投影機が付いている非常に細かいレベルの作業を行うことが可能なプロファイル研削盤を導入しております。

     

    特殊超硬バイト 開発ラボでは、高品質工具、複雑形状、長寿命な「きれもの」づくり、そして「まごころ」をこめて1つ1つ丁寧に特殊バイトを製造・開発してきました。創業60年の歴史と経験から得られる実績と高い技術力を有しています。

    ロウ付バイト・総型バイト、成型バイト・溝入れ丸バイト、スロッターバイト、ヘール加工バイト、スローアウェイチップ、成型チップ・総型チップ、特殊スローアウェイチップ、ハイススローアウェイチップ、カッター刃・切断刃、粉砕刃・固定刃・回転刃、パンチ・ダイス・スリッター、ロール・センタレスブレード、コイリングピン・ワイヤー線ガイド、接点・電極・耐磨耗部品 など幅広く対応、記載がないご依頼も柔軟に対応いたします。

     

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